令和五年を迎えるにあたり、一言ご挨拶を申し上げます。

昨年は、ともに本協会を立ち上げた株式会社白洋舍・五十嵐素一会長、全国クリーニング生活衛生同業組合連合会・小池広昭会長(役職名はいずれも当時)が相次いで逝去されるという悲しい出来事に見舞われました。その節に皆様方から賜ったご厚情、ご厚志に改めて感謝し御礼申し上げます。

さて、そうした不測の事態に見舞われながらも、本協会は昨年4月に新たに制定されたプラスチック資源循環促進法へのクリーニング業界の対応について中心的役割を果たすことができました。『クリーニング業界全体にかかる問題に対しては業界全体で対応する』という本協会設立の主目的を実践することができました。特に「ポリ包装資材は衛生確保と品質保持のために必要不可欠である」という主張を国レベルで認めていただいたことは大きな成果と自負しているところです。

本協会の現在のもう一つの大きな使命である外国人技能実習制度における3年在留が可能となる第2号職種への移行については、残念ながら昨年中に実現することはできませんでしたが、今春には認可をいただける目途が立ってきたところです。本年は、この外国人技能実習制度の早期拡充に加え、本業界の悲願でもあるクリーニング師試験の全国統一化に向けても全力を傾注していく所存です。

重ねて新型コロナウイルスの蔓延等によって減少しているクリーニング需要の回復、本年秋に導入されるインボイス制度への対応、最低賃金のさらなる引き上げ等、業界全体で取り組むべき課題がまだまだ山積しています。

昨年7月に日本繊維製品・クリーニング協議会が発展的解消をしたうえで本協会に合流をしていただいたところですが、本当の意味での『クリーニング業界の大同団結』にはまだまだパワーが足りない現状です。皆様方に、本協会への倍旧のご支援、ご協力をお願い申し上げ、新春のご挨拶とさせていただきます。

一般社団法人クリーンライフ協会
副会長 髙木 健志