一般社団法人クリーンライフ協会(小池広昭会長)は、10月22日(金)にWEB会議システムを併用して第2回理事会を全国クリーニング会館(東京都新宿区)で開催し、プラスチック資源循環促進法や外国人技能実習第2号職種認可などのクリーニング業界に深く関わる事業を中心に協議を行いました。
まず、新規加入の申込について報告があり、正会員としてマルソー産業株式会社および三ツ星貿易株式会社、特別会員(A会員/環境保全対策部会)として株式会社阿蘇ポリおよびミツワ樹脂工業株式会社の入会が申込日に遡って承認されました。
続いて、プラスチック資源循環促進法に係る対応に関して、環境保全対策部会・ポリ包装等抑制分科会が取り組んでいる事業の進捗状況を角倉靖分科会長が説明しました。
クリーニング業界で衣類の品質および衛生の保持のために使用されるハンガーやガーメントにおいて、プラスチック素材は素材の耐久性・品質管理の容易さ、サービス提供時における必要性等の観点から選択されています。分科会では委員として参画しているプラスチックハンガーやポリ包装のメーカーに対して回収状況や製品の改良等に関するヒアリングを行っており、プラスチックハンガーについては既に利用者から回収して再利用ないしリサイクルする循環ができていることから、業界全体で回収率等の具体的な数値目標を設定することを視野に今後更なる回収・リサイクル・リユースの取組みを推進していくこととしています。
一方でポリ包装は過去の回収実験から回収・リサイクルが困難であること、およびこの20年ほどの間に25ミクロンから15ミクロン程度まで薄肉化が進み、これ以上の取組みは製造事業者の開発を待つ必要があるため現段階での使用抑制は困難な状況です。
これらの意見を元に、特にポリ包装に関しては中長期的な視点で更なる薄肉化や一点包装から一客包装への変更といった包装形態の転換、ポリエチレンと異素材の組み合わせによる使用削減を行っていくこととしており、経済産業省および環境省にも同様の意見を伝えた上で、利用者ニーズの調査や実務者レベルでの協議を継続していくことが報告、了承されました。
外国人技能実習第2号職種については、指定試験機関の認定を受けるための専門家会議の進捗状況および今後の見込みが報告されました。また、ホームクリーニング(普通洗濯)業における外国人技能実習受入れ適合事業所の認定制度に係る規定案に関して引き続き厚生労働省と調整しながら最終的な内容を作成し、次回理事会に上程することが確認されました。
この他、需要拡大検討委員会やクリーニング師試験統一化に係る今年度事業の概要に加え、2022年2月3日(木)~5日(土)に開催されるクリーニング産業総合展2022 クリーンライフビジョン21 in Tokyoの協力団体となること、およびブース出展を行う事が確認されました。
なお、新たに加盟した会員は協会概要の「役員・会員 一覧」に掲載しております。