寒かった冬が終わり、25℃近い気温が各地で記録され、半そで姿の方も多くみられるようになってきました。
GWに向けて冬に活躍してくれた防寒衣料は、今こそ「衣替え」のチャンスです。
来シーズンも活躍してもらうために片づける前の今、お手入れする事をおすすめします。なぜなら着用時の汚れを早く除去してあげることで服の寿命が延ばせるからです。
お気に入りの服を長く着られることで、経済面・環境面・ファッション面からも恩恵を受けられます。

冬の間に着用した服は一見きれいに見えるので、そのままクローゼットなどにしまいたくなりますが一度でも着用すると実は結構な汚れが付着しています。その汚れは夏の高温多湿な環境などの影響を受け、冬に着ようとクローゼットから取り出したら、「虫に食べられていた」「カビていた」「色が変わっていた」などの不具合にあう可能性があります。そういったことをなくすためにも服はできるだけ綺麗にして保管しましょう。

衣替えは2カ月かけて行う事で、1度の衣替え作業が楽になります。
また、クリーニング店を利用する際にはお財布に優しくなるのでおすすめです。

◎4月は重衣料と小物
寒さが和らいでくる4月はコート・ダウンウェアなどの重衣料品とマフラーや手袋などの防寒小物をお手入れして収納しましょう。
クリーニング店によっては冬服の有料保管サービスがあるので、利用して保管スペース空けて有効利用する方もいます。

◎5月は軽衣料とニット類
暖かくなってくる5月は薄手のコート・ジャケット・ボトムス・ニット・シャツ類が衣替えの対象品です。
季節が進むにつれて重衣料品から軽衣料品へ対象を変えましょう。

【衣替えのポイント】
  • 少しでも着用した衣料には皮脂・ホコリ等が付いています。洗濯やクリーニングをしましょう。
  • ホコリの中は虫や菌の住み家です。収納場所はこまめに掃除をしましょう。
  • 収納場所の湿度が高いと変退色やカビなどの被害を受けやすいです。また、湿気を持ち込まないためにも天気の良い、湿度が低い日に収納しましょう。
  • クリーニング店から戻ってきたら、包装カバーを外しましょう。
    ※外さないと湿気をため込んでしまいます。カバーは胸までかけて下部をカットすれば、保管中のホコリを避けられ、かつ湿気対策もできます。市販の防虫カバーの利用も良いです。
  • 防虫剤と除湿剤を活用しましょう。
    ※防虫剤は服の上に、除湿剤は服の下に置いて使用して下さい。
    ※2種類の防虫剤を同時に使用すると化学反応を起こしてシミになりますので使用の際は注意してください。
  • 保管場所には服を詰め込みすぎないように。
    ※空気が流れず換気ができないと、変退色やカビなどの被害率は上がってしまいます。
    ※また、防虫成分が十分に広がらず、効果を下げてしまいます。
  • 服は光に当てると退色する場合があるので、遮光できる環境での保管が良いです。
  • 月に1度は保管場所の空気を入れ替えましょう。和服で言う虫干しです。服の湿気を下げることが目的です。

全てを行うことは大変ですので、できることを行うだけでも効果はあります、ぜひお試しください。