近年の夏の暑さは各地で35℃を超え常軌を逸しています。9月に入り真夏の暑さから比べると涼しくなってきたとはいえ、まだまだ暑い日は続くようです。熱中症予防のために水分をしっかり補給して汗を流して暑さに耐性をもちましょう。


汗の99%以上は水分で、残りは塩分・マグネシウム等のミネラル分です。さらに微量ですが乳酸・尿素などが含まれています。汗自体は無臭ですが皮膚にある常在菌が汗を分解する事で臭いが生まれます。

服についてしまった汗は、放っておくと黄ばみへと変化してしまいます。これは林檎の皮をむいて時間が経つと色が茶褐色に変化する【酸化】現象と同じです。

今回は衣類の脇の汗じみ予防からガンコな汗じみの対処法について紹介します。

【汗じみ予防法】

  • 着用後はなるべく早く洗濯する。
    家庭洗濯できない衣類の場合は、脱衣時に裏返してハンガーにかけ、タオルを当てて汗のついた脇・衿・背中などへ水をスプレーします。その後、乾燥したら表返しにします。

※かける水量は生地が湿る程度が理想です。水がしたたるほどスプレーすると、型崩れ色流れが起きてしまいます。素材によっては状態が変化する可能性があるので注意が必要です。

  • 市販の脇汗パットや制汗剤(デオドラント製品)を活用する。

【汗じみを見つけたら】

  • 洗濯表示を確認し、家庭洗濯できる衣類の場合は、酸素系漂白剤を使用し40~50℃の温水に20~30分つけ込みます。シミがなくなっていたらつけ込み液から取り出し通常の洗濯をします。

【ガンコな汗じみには】

  • 家庭洗濯できない衣類の場合やガンコな汗じみの場合は、クリーニング店を活用しましょう。事前にクリーニング店の評判や口コミを確認し、受付時に汗じみをきれいにしたい旨を伝え、金額や仕上り予想を教えてもらってから、最終依頼すると後にトラブルを回避できます。

 

汗じみに限らず、汚れは見つけたら早めの対処が一番有効です。
時々チェックしてあげてお気に入りの衣類を長く楽しんでください。