新年あけましておめでとうございます。

昨年は、新型コロナウイルス感染拡大に伴う人流抑制の影響により当業界も大きなダメージを受け、さらに緊急事態宣言等が解除された10月以降は最低賃金の引上げに加え、原油価格高騰により更に厳しい経営環境に追い込まれてきています。ただ、こうした負の外的要因が次から次へと押し寄せてくる現状だからこそ、クリーニング業界が一致団結して対応していくことが肝要で、クリーンライフ協会の役割はますます高まってきています。

こうした中、クリーンライフ協会は昨年主に4つの取組みを進めてきました。
第一は外国人技能実習制度における第2号職種認可のための取組みです。こちらは新型コロナ禍の影響を大きく受け、思うように進まなかった部分がありますが、何とか今年前半には認可をいただけるよう対応を深化させているところです。

第二は、クリーンライフ協会として初めて、厚生労働大臣に対して最低賃金引上げに関する要望書を提出したことです。今回は残念ながら要望内容は受け入れられませんでしたが、厚生年金適用拡大、消費税のインボイス制度の導入等、私たちの経営に影響を与える国が予定している施策に対し、今後も声を上げ続けていく所存です。

第三は昨年8月に顕在化し、業界内に動揺が広がったポリ包装とプラスチックハンガーに関する新たな法規制への対応です。こちらはいち早く協会内にポリ包装等抑制分科会を設置し、経済産業省、環境省並びに厚生労働省と繰り返し協議を行い、影響を最小限にとどめる成果を得ることができました。詳細な内容は、本年2月3日(木)~5日(土)に東京ビッグサイトで開催するクリーニング産業総合展2022で公表させていただきます。

第四は、クリーニング師試験の指定試験機関認可に向けての動きをスタートさせたことです。こちらは昨年4月に厚生労働省と協議をしている中で、一定要件を満たせば当協会が指定試験機関になることが可能、と指導をいただいたことを受け、私たちの悲願でもあるクリーニング師試験の全国統一並びに本資格の社会的地位向上に向けて、一気に準備を加速させているところです。

本年は、上記各事業に需要拡大対策の推進を加えた5事業を中心に、引き続きクリーニング業界の改善・発展に全力を傾注していく所存です。皆様方におかれましても、クリーンライフ協会に対し倍旧のご支援、ご協力を賜りますようお願い申し上げます。

一般社団法人クリーンライフ協会
会長 小池 広昭