一般社団法人クリーンライフ協会のポリ包装等抑制分科会(角倉靖分科会長/三幸社ホールディングス株式会社顧問)は、クリーニング事業者が自店のポリ包装の使用量を把握・記録するための「ポリ包装使用量管理システム」を作成しました。

プラスチック資源循環促進法へのクリーニング事業者の対応(基本方針)

今年4月に施行されたプラスチック資源循環促進法では、クリーニングのプラスチックハンガーとポリ包装が特定品目に指定されており、事業規模に関わらずすべてのクリーニング事業者がプラスチック使用量の削減に取り組むことが求められています。ポリ包装等抑制分科会では、クリーニング事業者が取り組むべき対策について協議し、プラスチックハンガーに関しては既に回収およびリユース、高い割合で再生原料を使用した製品の製造が進んでいること、ポリ包装に関しても厚生労働省が定めているクリーニング所における衛生管理要領に記載のとおり衛生保持の観点からポリ包装は必要不可欠ではありますが、製品は既に薄肉化が進んでいることを明らかにしました。

このことから同分科会では、クリーニング事業者が取り組むべき対応(基本方針)として、プラスチックハンガーはより一層の回収・リユースを行うこと、ポリ包装に関してはより薄肉化した製品への切替えや集合包装の検討などを行っていくことを提言しています。

プラスチック使用量の把握・記録と削減目標の設定のための
「ポリ包装使用量管理システム」の作成

ポリ包装等抑制分科会は前述の基本方針をより一層クリーニング業界内に周知・浸透させていくと共に、令和4年度は業界全体や個々の事業者がプラスチック削減のための使用量の把握・記録、目標設定をしていくための方策を協議していくこととなっています。

今般作成した「ポリ包装使用量管理システム」はクリーンライフ協会のホームページからエクセルデータをダウンロードして使用するもので、自店で使用しているポリ包装の材質と寸法(厚さ×幅×長さ)が分かればその製品のプラスチック重量が自動で算出され、日ごともしくは月ごとの使用量を管理表に入力することで年間のプラスチック使用重量の総計が確認できる仕組みになっています。

これにより、クリーニング事業者(=プラスチック提供事業者)に求められる「プラスチック使用量の把握・記録等」をすることが可能であり、1年ごとの使用量の比較や取組み成果の検証に活用できるほか、「プラスチック排出抑制の取組みに関する利用者への情報提供」として、自店のホームページや店頭での情報発信に活用できるようになっておりますのでぜひご活用ください。

ポリ包装使用量管理システムのエクセルと共に、使用手順(マニュアル)を掲載しています

〈2022年10月25日更新〉
「プラスチック資源循環促進法への対応」のページに参考資料として「6.ポリ包装使用量管理システム」のデータを掲載いたしました。