一般社団法人クリーンライフ協会(髙木健志会長)と全国クリーニング生活衛生同業組合連合会(野澤勝義会長)は、クリーニング業界がサステナブルファッションを推進していることを消費者にPRするための啓発ツールを厚生労働省の補助金を活用して共同で作成しました。
これは、両団体が令和5年度から重点事業として取り組むクリーニング業界における脱炭素社会実現にむけた業界ビジョン「クリーニング×カーボンニュートラル プロジェクト」の一環となります。

現在、日本政府は国際的な脱炭素の動きと連動して「2050年までに温室効果ガスの排出を全体としてゼロにする」というカーボンニュートラルを宣言し、社会全体で取組みを進めています。
そのため、クリーニング業界でも将来にわたって消費者の支持を受け、クリーニング業が存続・貢献していくために、クリーライフ協会と全ク連が協力して、Act.0からAct.3の4つステップからなる「クリーニング×カーボンニュートラル プロジェクト」を令和5年度から実施することとしました。

このうち、Act.0「サステナブルファッションの推進」の最も基本的で重要な取組みは、「消費者に、現在所持している衣類を、長く着用してもらうこと」になります。
その点、クリーニング業は「衣類を洗濯し、清潔に長く着用すること」に貢献するサステナブルファッションに不可欠な業と言えます。
このことを消費者に周知し、サステナブルファッションの一部と認識してもらうため、このたび、サステナブルファッション啓発ポスターと小冊子「サステナブル&クリーニングガイド」、クリーニングPRチョコレートを作成しました。

なお、これらの啓発ツールは8月18日(金)~20日(日)に東京ビッグサイトで開催された第23回JAPANドラッグストアショーにクリーンライフ協会と全ク連が共同で出展した際にも活用し、ポスターをブースで掲示するとともに、小冊子とチョコレートはノベルティとして来場者に配布を行いました。

■サステナブルファッション啓発ポスター
クリーニング業がサステナブルファッションと深い関係にあることを消費者に周知するため、店頭掲示用となるサステナブルファッション啓発ポスターを作成しました。

サステナブルファッションの最も基本的で重要な取組みは「現在所持している衣類を、長く着用すること」であることから、ポスターでは、一人ひとりが所持している衣類を1年長く着るだけで衣類の大量廃棄を抑制する効果があることを訴えるとともに、衣類の適切なケアで長く大切に着用することがサステナブルにつながることや、クリーニングの活用がその一助になることを紹介しています。
また、着用した衣類を早めに洗濯してもらうことを意識づけるため、「着用したら洗ってからしまうこと」も伝えています。

加えて、サステナブルファッションを推進している環境省、経済産業省、消費者庁に加えてクリーニング業を所管する厚生労働省からクレジット掲載の許可を得ました。
さらに、クリーンライフ協会と全ク連が協力して作成することで、クリーニング業界全体の取組みとしてサステナブルファッションの機運を盛り上げ、クリーニング店から消費者にむけてサステナブルファッションのメッセージを強くアピールしています。

サステナブルファッション啓発ポスターは、クリーンライフ協会のホームページでデータ配布を行う予定です。

サステナブルファッション啓発ポスター

 

■小冊子「サステナブル&クリーニングガイド」
サステナブルファッション啓発ポスターで店頭からメッセージを発信する以外にも、より具体的に衣類を長持ちさせるためのポイントやクリーニング業界の取組みを消費者へ伝えるため、小冊子「サステナブル&クリーニングガイド」を作成しました。

小冊子では、クリーニング業者にとっては当たり前でも、消費者は知らないこととして、衣類や洗濯・クリーニングの基礎知識に加え、取扱表示の見方を伝えることで、「適切なお手入れで汚れを早く落とすことが、衣類を長持ちさせる」ことを消費者に訴えています。
加えて、クリーニング店の環境対策としてプラスチック資源循環促進法への対応を紹介し、クリーニング店がプラスチック使用量の削減に取り組んでいることをアピールしています。

小冊子は、サステナブルファッション啓発ポスター同様、クリーンライフ協会のホームページでデータ配布を行う予定です。

   

■クリーニングPRチョコレート
令和5年8月18日(金)~20日(日)に東京ビッグサイトで開催された第23回JAPANドラッグストアショーにクリーンライフ協会と全ク連が共同で出展した際にノベルティとして来場者に配布するため、クリーニングPRチョコレートを制作しました。

パッケージは小冊子と同じくクリーニング店で取扱いできるアイテムのイラストを掲載し、スーツやワイシャツのような一般的にクリーニングに出される衣類の他にカーテンやふとんなどもクリーニングできることをPRしています。
加えて「クリーニングこそ、サステナブルだ。」のキャッチフレーズを中心に掲載することで、クリーニングが環境に配慮した業種であることをアピールし、需要喚起につなげています。